パチンコの立ち回りに役立つ理論と考え方カテゴリの記事一覧

パチンコの勝敗を決める要因てなに?

パチンコで負けないとは長期的な収支をプラスにすること」と前回の記事で書きましたが、パチンコの収支はどんな要因で決まるのでしょうか?

こんにちわ!「パチンコ、負けない立ち回りと確率の密接な関係」の管理人、友紀です。

みなさんはパチンコの長期的な収支をプラスにするためになにが必要だと思いますか。多分、あなたはこう言うかもしれません。

「運」

確かに勝負事には運が必要で、一発勝負のような短期決戦では特に重要です。もし、あなたが明日パチンコを打ちに行って勝てるかどうかは、あなたの運に左右されます。

しかし、半年や1年と言った長期的なパチンコの収支を運だけでプラスにするのは無理でしょう。なぜなら、パチンコの大当たりは一定の確率で抽選されるという性質のものだからです。

たとえば、サイコロを振ることを考えてみましょう。サイコロを1回振ったとき、各目が出る確率1/6です。ですからサイコロを6回振って1の目が出る回数の期待値は1回になります。

ですが、6回サイコロを振ったくらいでは出る目が偏ることがよくありますから、1の目を3回出すこともあれば、稀に6回すべて1の目が出ることもあります。また1回も1の目が出ないこともあります。このように、サイコロを振る回数が少ない場合は、特定の目が出る回数は期待値通りにはならず、ばらつきます。

しかし、サイコロを振る回数を増やして行くと、特定の目が出る回数は次第に期待値に近づいていくことが実験的にも理論的にも知られています。例えばサイコロを600回振ったら1の目が出る回数は100回(期待値)±27回(ばらつき54%)の範囲に99.7%の確率で納まりますし、6000回振ったら1000回(期待値)±86回(ばらつきに17.2%)の範囲に99.7%の確率でおさまります。さらに60000回振ったら1の目が出る回数は10000回(期待値)±274回(ばらつき5.4%)の範囲に99.7%の確率で納まります。サイコロを60000回振って1の目が10回しか出ない、あるいは60000回全部1の目が出るなんて人はまずいません。

このように確率で決まる現象では、その現象が発生する頻度は試行回数(上の例ではサイコロを振る回数)が多くなればなるほど、ばらつきが小さくなり期待値通りの回数に近づいていきます。これは確率を変える特殊な手段を用いない限り、誰が試行を行っても同じような結果になります。

このことをパチンコに置き換えると、「運」というものがどのようなものかわかります。たとえばあなたが1日パチンコを打つときのことを思い浮かべてください。大当たり確率から期待される回数以上の大当たりを引いて運良く大勝ちすることもあれば、大当たり回数の期待値よりも少ない回数しか当たらず、はまってばかりで運悪く大負けすることもあると思います。もちろん、大体期待値通りの大当たりの引くときもあると思います。

これはサイコロの例で言うと、サイコロを振る回数が6回のときのような試行回数が少ない状態と同じです。つまり、発生頻度のばらつきが大きい状態です。私たちがパチンコを打つ時に「運」と言う言葉を持ち出すのは、実は大当たりの発生頻度にばらつきがあると言うことを感覚的に言っていることに他なりません。

つまり、大当たりが期待値より多い回数引けたときを運が良かった、期待値より少ない回数しか引けなかったときを運が悪かったと言い換えているに過ぎません。

最初にパチンコの長期的な収支は運だけではプラスにならないと言いましたが、これは試行回数が増えると大当たりの発生回数のばらつきが小さくなることに関係します。

サイコロの例と同じように試行回数が増えてくると、パチンコの場合も大当たり回数のばらつきは次第に小さくなり、期待値に近づいて行きます。私たちが1日にデジパチを打って回せるデジタルの総回転数は2000〜2500回転程ですが、これが1年になると、打つ人の頻度にも依りますがサラリーマンで10〜20万回転、パチプロでは70万回転以上になります。試行回数がこれほど大きくなると、大当たり回数もばらつきが小さくなり、かなり期待値に近づきます。ですから、1年間に引ける大当たりの回数に対して、運と言う要素が入り込む余地はかなり小さくなっていきます。

パチンコの収支は基本的にはトータルの出玉投資玉数(大当たり間に打ち込んだ玉数の合計)の差がプラスならプラス収支、マイナスならマイナス収支になります(換金率が等価交換より低いとプラスにならないケースもあります)。長期的な収支を考えた場合、大当たり回数が大体期待値に近い回数になると言うことは、トータル出玉は誰が打っても総回転数に準じて大体同じになります。

このことから、長期的なパチンコの収支をプラスにするには投資玉数をトータル出玉以下に抑える以外に無いということがわかります。

投資玉数は総回転数と台の回転率(1000円分の持ち玉でデジタルを何回転回せるかを表す数値)で決まります。総回転数はパチンコを打つ期間や頻度が決まると自動的に決まってしまいますので、投資玉数を抑えるにはどういう回転率の台を打つかが非常重要になります。

この目標となる回転率はボーダーライン(あるいは単にボーダー)と言う言葉でよくパチンコ雑誌に載っている数値です。

ボーダーラインは期待収支が±0になる回転率で、回転率がボーダーラインを超える台を打てば期待収支がプラスになります。ボーダーラインはパチンコの立ち回りにおいて最も重要な数値になります。

このボーダーラインは、大当たり確率、出玉、連チャン率と言ったパチンコのスペックから計算することができます。次回以降の記事ではパチンコの収支計算に必要なこれらの要素について詳しく説明して行きたいと思います。