こんにちわ!「パチンコ、負けない立ち回りと確率の密接な関係」の管理人、友紀です。
前回の記事では、パチンコのボーダーラインへの平均出玉とプレー時間の影響についてお話しました。
今回はパチンコの期待収支とボーダーラインの関係についてお話しします。
これまでの記事で説明してきたように、ボーダーラインは期待収支が±0になる回転率を表します。台の回転率がボーダーラインを超えればプラス収支になります。
では具体的に回転率を設定したときの期待収支がいくらになるか計算してみたいと思います。前々回の記事で説明した期待収支の計算式をもう一度見てしましょう。
期待収支Bは換金率β、大当たり1回当りの平均出玉D、総回転数n、初当たり確率p、連チャン継続率Pc、回転率x、持ち玉比率αから計算されます。結構複雑な数式です。
次にこれも前々回の記事で説明したボーダーラインの計算式を示します。
このボーダーラインxbを使って、先の期待収支Bの計算式をまとめると、すっきりした数式になります。
期待収支Bは換金率β、平均出玉D、総回転数と初当たり確率および連チャン継続率から計算されるトータル大当たり回数の期待値Have、ボーダーライン、回転率から計算できます。数式からわかるように期待収支の計算ではボーダーラインと回転率の比率が重要です。
では、この計算式を使ってスーパー海物語M55Wについて、丸1日打ったときの期待収支を計算してみましょう。丸1日プレーしたときの総回転数nは2500回転とします。スーパー海物語M55Wの平均出玉Dは1700個、初当たり確率pは1/369.5、連チャン継続率は0.695です。
以上の条件と台のスペックを用いて、回転率がボーダーライン+10%の場合とー10%の場合の各換金率における期待収支を下のグラフに示します。ボーダーライン±10%の回転率は表を参照してください。
回転率x↓ 換金率β/円→ | 2.5 | 3 | 3.5 | 4 |
xb+10% | 21.5 | 20.1 | 19.0 | 18.2 |
xb | 19.6 | 18.2 | 17.3 | 16.6 |
xb-10% | 17.6 | 16.4 | 15.6 | 14.9 |
回転率がボーダーライン+10%の場合の期待収支は換金率にも依りますがプラス10000〜15000円程度になります。回転率がボーダーラインを10%超えれば1日当り10000円前後の儲けが期待できると憶えておきましょう。
回転率がボーダーラインー10%の場合の期待収支は逆にマイナス10000〜15000円程度になります。
期待収支の換金率による変化を見ると、回転率がボーダーライン+10%の場合は換金率が高いほど期待収支はプラスに大きくなっていきます。これは単純に換金率が高いほど換金額が多くなるためです。
回転率がボーダーラインー10%の場合は換金率が高いほど期待収支がマイナスに大きくなっていきます。これは換金率が高いほどボーダーラインが低くなり、釘調整で回転率が低く設定されて投資金額が増えるためです。
つまり、ボーダーラインを基準にして回転率が同じ割合だけ増減する場合を比較すると、換金率が高くなるにしたがって、ハイリスクーハイリターンになります。
もしもあなたがパチンコの釘が読めて、回転率がボーダーラインを超える台を確実に確保できるなら、当然高換金率のパチンコ店で打った方がより多くの利益が上げられるでしょう。
また、あなたが収支を気にせず娯楽としてパチンコを楽しむのであれば、儲けは少なくても低投資で遊べる低換金率のパチンコ店で打った方が良いと言えます(ただし、パチンコ店の中には低換金率で釘が渋いぼったくり店もありますので気をつけましょう)。
要するに自分がパチンコを打つスタンス(許容できるリスクと目標のリターン)によって、パチンコ店(換金率)を選ぶことが大切です。今回説明した数式であなたもいろいろなケースについて期待収支を計算し、自分なりの目標設定(目標の利益、許容できる損失等の設定)をしてみることをおすすめします。
以上、ボーダーラインとパチンコの期待収支の関係についてお話しました。次回の記事では期待収支のバラツキについてお話したいと思います。
今日はここまで。