パチンコの年間トータル大当たり回数とばらつき

パチンコを1年間打ったら大当たりはいったい何回引けるでしょうか?

こんにちわ!「パチンコ、負けない立ち回りと確率の密接な関係」の管理人、友紀です。

前回の記事では、パチンコを1日打った場合のトータル大当たり回数の期待値とばらつきについてお話しました。

今回はパチンコをもっと長い期間打った場合のトータル大当たり回数についてお話したいと思います。

あなたは1年間にどれくらいパチンコを打ちますか?

人によってパチンコを打つ頻度は様々ですが、あなたが会社員なら、平日は会社帰りに週2〜3回、土日のどちらかは終日打つと言ったところが標準的なところでしょう。

このくらいの頻度でデジパチを打った場合、1年間にプレイできる総回転数は18万から20万回転くらいになります。

あなたが自営業で時間の自由があれば、用事がないときはほとんどパチンコ店にいるかもしれません。パチプロの方も同様ですね。

パチプロが1年間にプレイする総回転数は70万から80万回転くらいと言われています。

パチンコを丸1日打った場合の総回転数が2500回転くらいですから、年間の総回転数はそれに比べてかなり大きな数値になります。

では前回の記事で説明したトータル大当たり回数の計算式を使って、1年間にどれくらいの大当たりが引けるか計算してみましょう。

さっき説明した会社員のケースで計算してみます。スーパー海物語M55Wを18万回転(時短消化の回転数は除きます)プレーしたとして、大当たり回数の発生頻度を計算した結果を以下のグラフに示します(縦軸の値に100を掛けると%になります)。

パチンコスーパー海物語の大当たり回数の確率分布のグラフ(年間)


前回の記事で説明した計算式から計算されるトータル大当たり回数の期待値Haveは1597回で、グラフの大当たり回数の発生頻度分布のピークと一致します。大当たり回数の期待値は前回の記事で説明した1日打った場合(総回転数2500回転)の22回に対して、総回転数に比例した大きな数値になります。

また、トータル大当たり回数の標準偏差σHは94回となります。前回の記事で説明したように発生頻度は6倍のσHの範囲に分布します。グラフの大当たり回数も期待回数を中心に±3σH(±282回)くらいの範囲に分布しています。

トータル大当たり回数の期待値に対するばらつきの大きさ(±3σH/Have)で言うと±17.7%ですから、前回の記事で説明した1日打った場合の大当たり回数のばらつきに比べると1/8以下まで小さくなります。

ちなみに、パチプロの場合の総回転数n=70万回転で計算すると、トータル大当たり回数の期待値は6211回、ばらつきは±557回(±9%)となり、ばらつきはさらに小さくなります。

高校卒業後からパチンコを打ち始めたとして、私たちが一生涯にプレイできる総回転数は1000万回転を超えます。総回転数1000万回転でスーパー海物語M55Wのトータル大当たり回数を計算すると期待値は88733回、ばらつきは±2105回(±2.4%)となります。

このようにパチンコを打つ期間が長くなればなるほど、トータル大当たり回数の期待値に対するばらつきは小さくなっていきます。別の言い方をすると誰が打っても一生涯に引けるトータルの大当たり回数は同じくらいの数値になってしまいます。

以前の記事「パチンコの勝敗を決める要因てなに?」で、長期的な収支に大当たりの引きの強さ「運」はあまり影響しないと言いました。今回確率から計算した大当たり回数のばらつきの小ささを見れば、このことが良く理解できると思います。

次回の記事ではパチンコの出玉についてお話したいと思います。

今日はここまで。