こんにちわ!「パチンコ、負けない立ち回りと確率の密接な関係」の管理人、友紀です。
前回の記事では、パチンコの初当たり回数の期待値の計算方法について説明しました。パチンコの大当たりには通常時の初当たりと確変時の連チャン大当たりの2種類があります。この2つの大当たり回数の期待値を掛け合わせればトータルの大当たり回数の期待値が計算できます。
今回は確変時の連チャン大当たり回数の期待値を計算するのに必要な連チャン継続率についてお話します。
確変時の連チャン継続率を決める要因には確変突入率と時短中の引き戻し率の2つがあります。
確変突入率はパチンコ雑誌を読むと各機種のスペック表に必ず書いてあります。パチンコでは、大当たりを引く度に確変突入率にしたがって確率変動に突入するかどうかを抽選します。
確変に当選すると、大当たり確率がアップするととともに、時短に突入して電チューが長時間開くようになるため、持ち玉を減らさずに次の大当たりを引くことができます。つまり、連チャンが確定します。
大当たりが確変抽選に外れると確変が終了し、基本的には連チャン終了となります。ただし、確変抽選に外れても大当たり後は100回転の時短に突入します(通常のCR機の場合でデジハネなど一部の機種ではシステムが異なります)ので、この時短中に自力で大当たりを引けば実質的に連チャンとなります。
確変終了後の時短中に自力で大当たりを引き戻す確率Ptは、その機種の初当たり確率をp、時短継続回転数をm(通常100回転です)とすると次の計算式で表されます。

この式を使ってスーパー海物語M55Wについて具体的に時短中の引き戻し率を計算してみると、p=1/369.5 、m=100ですからPt=0.2374となります。つまり、時短中に大当たりを引き戻す確率は23.74%になります。
では、時短中の引き戻しを含めて、大当たりを引くだびにどのくらいの確率で連チャンが継続していくか計算してみましょう。連チャン継続の第一条件は確変大当たりを連続で引くことです。ですから確変突入率(ここではPiとします)が連チャン継続率の大部分を占めます。
大当たり時に確変抽選に外れた場合(確変抽選に外れる確率は1-Pi)、上記の時短中引き戻し率Ptで大当たりを引き戻すと連チャンになります。これら各ケースの確率を足し合わせることで、大当たり毎の連チャン継続率Pcは以下の計算式で表されます。

スーパー海物語M55Wについて連チャン継続率Pcを計算してみると、Pi=0.6(60%)、Pt=0.2374(さっき計算した値です)ですからPc=0.695となります。つまり大当たりを引くたびに69.5%の確率で連チャンが継続していくことになります。
現在、パチンコの連チャン継続率は60〜70%くらいに設定されている台が多いようです。
以上、パチンコの連チャン継続率について説明しました。次回の記事では連チャン継続率と連チャン数の期待値の関係についてお話します。